ひだまりミュゼ photolog+ おおらかで自然な暮らし@安曇野

ミニリノベ（古民家の玄関）

築90年の民家の玄関。
高齢のお母様のために、玄関までの高低差を少しでも減らしたいとのご要望。

いろいろな案がありましたが、土間部分を桧の厚板で貼リステップを作ることになりました。
将来的には、玄関引戸の外側にゆるいスロープを付けることを想定。
工事途中の写真です。
タタキがしっかりしていたため、半日でここまでできました。
取り外しが可能なステップを一段置いて、残りのスペースは下足入れの予定。

下足部分の桧板の上には、泥よけと雨の日用に敷物を設置予定。

あとは、写真右側の壁に手摺をつける。

相手が荒壁なので、ビスも効かず、結局柱間に４cmの厚板を渡すことになりました。
というところで、厚板を当てたら、荒壁がふんわりと膨らんでいる…

このつづきは、次回訪問した時に！

築９０年の家は、庭と一体となってとても豊かな雰囲気です。
これぞ、持続可能な家！！（笑）

渡り廊下

築９０年の母屋との渡り廊下です。
床レベルの段差もなんのその〜〜〜
大工さんは偉い！
床にはこんな配慮も…
ごく普通のことなんだけど、やっぱりうれしい！

根継ぎ

根継ぎをみつけました。
築90年ぐらいのお宅。

石場建ての家ですが、柱の下のほうを取り替えています。
「追掛大栓継ぎ」という継手。

今の家のように、基礎にガチガチに柱を固定して、「耐力壁」で固める構造では、こうした継手は無理がありますが、昔ながらの石場建てで、柔らかい貫構造の場合は、柱に過大な荷重がかかることは少ないので、こういった工夫が有効となります。石の上に乗ってるだけですから、地震が来ても少し上にあがって材にかかる力は少ないのです。そのかわり、巨大地震の場合は、少しはねて礎石から落ちることもありますが、引いて戻せば良いだけです。

なにより、手を加えながら、住みつづけることが重要。
それに、２間続きの和室から眺める景色がとてもいい♪

日本の伝統的な構造の民家を大切にしていきたいもんです。
今の家がほんとうにサステイナブルなのかどうかやや疑問ですが、巨大地震が来ても初期性能としては抵抗しますから安心ではあります。問題は材料そのものの耐久性でしょうね。